情報の確認
記載内容は記事に表示された情報確認日時点のものです。重要な判断にあたっては、必要に応じて弁護士、税理士その他の専門家へご相談ください。
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「法人口座 開設 期間」で調べると、2週間から1か月といった数字が出てきます。これは間違いではありませんが、1回の申込にかかる目安です。
実際に使えるようになるまでは、申込先を変えて手続きを繰り返すぶんだけ延びます。私が見聞きした範囲では、1か月で済んだ方もいれば、半年、1年かかった方もいました。ここを同じ数字で考えると、スケジュールが崩れます。
登記が完了しても、その日から口座が使えるわけではありません。登記事項証明書の取得、申込、確認・審査という工程があり、それぞれに日数がかかります。
そしてここが一番お伝えしたい点なのですが、かかる期間には大きな幅があります。
私が見聞きした範囲では、1ヶ月ほどで使えるようになった方もいれば、半年、1年とかかった方もいます。これは私が聞いた範囲の話で、統計ではありません。ただ、幅があるのは確かです。
参考までに、金融機関が公式サイトで案内している目安を並べると、次のようになります。いずれも「1回の申込にかかる期間」であって、口座が使えるようになるまでの総日数ではありません。
取り扱いは各社で異なりますので、検討先の公式情報をご確認ください(末尾の参照情報をご覧ください)。
時間がかかるのは、1回の審査が長いというより、申込がうまくいかず、条件を整えて別の金融機関へ申し込む、という工程を繰り返すためだと考えています。書類を揃え直したり、ウェブサイトを作ったり、取引実績を積んだり。そのたびに数週間から数ヶ月が過ぎていきます。
つまり「だいたい何日で開設できる」という前提でスケジュールを組むのが危険ということです。1ヶ月で済む前提で取引開始日を決めてしまうと、入金も支払いもできない期間が生まれます。
期間が読めないことへの唯一の対策は、早く動くことと、余裕を持つことです。当たり前のようですが、これが一番効きました。
開設までの期間について、私が一番おすすめするのは税理士に相談することです。
理由は単純で、税理士は多くの法人の設立と口座開設を見てきているからです。同じような規模、同じような業種の事業者が、実際にどれくらいの期間で開設できているか。この感覚は、ひとりで調べても得られません。
あわせて、次のような点も相談できます。
顧問契約をしているなら、設立の相談をする段階で、口座開設の見通しもあわせて聞いておくと手戻りがありません。私はここで助けられました。
なお、開設までの期間や可否は金融機関が判断するものであり、税理士が保証できるものではありません。あくまで見通しを立てるための相談先としてお考えください。
ただ、「専門家に相談する」と言っても、誰に何を聞けるのかは法律で分かれています。ここを知らないと、相談先を間違えて二度手間になります。私も最初は区別がついていませんでした。
| 相談先 | この場面で聞けること | その専門家の主な業務 |
|---|---|---|
| 税理士 | 開設までの期間の見通し、会計ソフト連携を踏まえた候補、資本金の払込と決算までの流れ | 税務代理、税務書類の作成、税務相談(税理士法) |
| 司法書士 | 設立登記、登記事項証明書の取得、商号・本店所在地・事業目的の書き方 | 登記・供託に関する手続の代理、法務局提出書類の作成(司法書士法) |
| 行政書士 | 許認可が必要な事業の申請、定款など事実証明・権利義務に関する書類 | 官公署提出書類の作成・提出代理(行政書士法) |
| 社会保険労務士 | 役員報酬の支払いに伴う社会保険の手続き、給与振込の体制 | 労働・社会保険諸法令にもとづく申請書等の作成・提出代行・事務代理、就業規則の作成(社会保険労務士法) |
| 中小企業診断士 | 事業計画や事業内容の説明資料の整理 | 経営の診断・助言(中小企業支援法第11条にもとづく登録。他の5士業と異なり、法律上の業務独占はありません) |
| 弁護士 | 契約書の内容、トラブルが生じた場合の対応 | 法律事務全般(弁護士法) |
費用をかけずに相談したい場合は、公的な窓口もあります。創業期はここから入るのも現実的です。
順番としては、顧問税理士がいるならまず税理士、いなければ、よろず支援拠点や商工会議所の無料相談からでよいと思います。そのうえで、登記に関することは司法書士、許認可に関することは行政書士、というように振り分けると迷いません。
なお、上記はいずれも一般的な業務範囲の説明であり、実際に対応いただける範囲は個々の事務所によって異なります。また、金融機関の審査そのものについては、いずれの専門家も結果を保証できるものではありません。
口座が開設できた時点で終わりだと思っていましたが、実際に使えるようになるまでに、もう少し工程があります。
支払い予定が決まっているなら、限度額は先に確認しておいてください。引き上げには手続きが必要な場合があり、当日には間に合いません。
従業員が増えて給与振込や総合振込を使う段階になると、それらも別途申込が必要になることがあります。必要になってから慌てないよう、頭の片隅に置いておくとよいと思います。
「いつ開設できるか」は読めません。ですが「いつまでに必要か」は決まっているはずです。私はここを逆にして考えていました。開設できる日を待つのではなく、必要な日から逆算するほうが動けます。
| 基準日 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 取引開始日(入金・支払いが発生する日) | ここを起点に決める | ― |
| その手前 | ネットバンキングの申込、限度額の設定、会計ソフト連携 | 1〜2週間(筆者の経験) |
| さらに手前 | 申込〜確認・審査(面談がある場合は日程調整も) | 2週間〜1か月以上 |
| さらに手前 | 登記事項証明書・印鑑証明書の取得 | 数日〜1週間 |
| さらに手前 | 設立登記の完了 | 管轄法務局と時期により大きく異なります。各法務局が「登記完了予定日」を公表しており、申請から2週間前後としている例(大阪法務局本局)もあれば、より長くなる時期もあります。申請前に必ず管轄法務局のページでご確認ください |
| 並行して | ウェブサイト、会社案内、事業内容の説明文の準備 | いつでも着手できる |
上の目安を足すと、登記の完了後から数えて、早くても1か月、余裕を見るなら2〜3か月という計算になります。これに設立登記そのものの日数が加わります。登記の完了日数は管轄法務局と時期で大きく変わります。各法務局が「登記完了予定日」を公表していますので、申請前に必ず管轄のページでご確認ください。ここに「1つ目の金融機関で決まらなかった場合」の予備を足すのが現実的です(複数の金融機関に申し込めます。詳しくは柱の記事をご覧ください)。
なおこれは私が組んだ考え方であり、金融機関が示す標準スケジュールでも、法務局が示す標準処理期間でもありません。登記の所要日数は各法務局が「登記完了予定日」を公表していますので、申請前に管轄法務局のページでご確認ください。確認・審査の期間は各金融機関の公表情報をご確認ください。
待っている時間を空けないために、次は登記の完了を待たずに着手できます。
ここは経験としてお伝えしておきます。間に合わないと分かった時点で、取引先に先に伝えたほうが結果的に早く収まりました。黙って待つと、支払日の直前に説明することになります。
なお、法人の資金を代表者個人の口座で扱うことについては、会計処理と各金融機関の預金規定の両方に注意が必要です。継続的に行う前に、必ず顧問税理士と取引金融機関にご確認ください。
金融機関や申込内容によって異なります。公式サイトでは、口座開設までおおむね2週間〜1か月程度、審査に1か月程度(例年3月から6月は申込が集中し2か月程度を要する場合がある)といった目安を案内している例があります。いずれも1回の申込にかかる目安であり、実際には申込先を変えて手続きを繰り返す場合もあるため、余裕を持ったスケジュールをおすすめします。最新の目安は各社の公式情報をご確認ください。
ご利用のサービスの取り扱いによります。金融機関からの通知やカードは転送不要扱いで送付される場合があると案内されており、その場合は転居届による転送の対象外となります。契約前または申込前に、転送不要郵便の受け取り可否をサービス提供者へご確認ください。
金融機関ごとの維持費・振込手数料・開設期間は、法人口座比較ガイドに8行分の公表値をまとめています。
本記事は上記の公表資料を参照して作成しています。特定の金融機関を推奨するものではありません。期間の目安は変更される場合がありますので、最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は、合同会社NEXBIZ代表・椎木辰徳が自社の法人設立時の経験にもとづいて執筆したものです。当社は金融機関ではなく、本記事に関して特定の金融機関から対価を受け取っていません。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の成果を保証するものではありません。本記事に記載した経験および見解は筆者個人のものであり、金融機関が示す審査基準ではありません。記載内容は情報確認日時点の情報にもとづいています。手数料、必要書類、申込条件は変更される場合がありますので、最新の内容は必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。申込み、契約、審査は閲覧者と各金融機関との間で直接行われ、当社は審査結果を保証するものではありません。当社は個別の申込みに関する代理または媒介を行うものではありません。個別の税務・法務・金融に関するご判断は、専門家または各公式窓口へご相談ください。当サイトの情報の利用に関する詳細は免責事項、記事の作成方針は編集方針、広告の取扱いは広告掲載ポリシーをご覧ください。
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本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定のサービスへの申込み、契約、投資その他の判断を勧誘・推奨するものではなく、特定の成果を保証するものでもありません。合同会社NEXBIZは金融機関、銀行代理業者または金融商品仲介業者ではありません。申込み・審査・契約は、利用者と各サービス提供事業者との間で行われます。制度、規約、料金、金利、特典、審査条件等は変更される場合があるため、必ず各事業者の公式情報をご確認ください。
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